開発から製造、仕上まで一貫体制で行い、各部署が密に連携。若手社員も多く活躍し、意思疎通が取りやすい。海外の展示会やファッションイベントにも出展し、最新のトレンドやブランド の動向に触れられるのも魅力。「お客様のブランド価値を築くために私たちの仕事は存在します」と高橋専務が語る通り、技術と製品は世界中で高く評価されている ナカニシビジョンが海外をターゲットと したビジネス展開を行う大きな理由が、市 場規模の大きさだ。海外、とりわけ欧米で は眼鏡やサングラスの需要が高く、市場 規模は日本の約40倍とも言われている。そ の背景にあるのが、ファッション意識の高 さだ。欧米では眼鏡はファッションの一部 と位置づけられ、デザイン性の高いアイウ エアが求められている。各ブランドも人気 デザイナーとのコラボや最新トレンドを意 識したコレクションを発表。消費者の中 にも自分らしさを演出する手段として、ア イウエアを楽しむ文化が根付いている。 市場規模が大きく さらなる成長が期待できる 海外マーケットで勝負 また、健康意識の高まりにより、紫外 線やブルーライトから目を守るアイテム としてサングラスやメガネの需要が拡大。 スマホやパソコンの長時間使用に伴い、 視力が悪くなる人が増えたことでも眼鏡 の必要性は高まっている。さらに経済発 展を遂げた新興国でもおしゃれで価値の あるサングラスを求める人が増加してお り、マーケットとしてまだまだ成長が期 待できるのだ。 そんな海外市場でグローバルブランド に認められるには、デザインを忠実にカ タチにする確かな技術力と表現力が重要 となる。バイリンガルの営業チームが窓 口となり、お客様のニーズを的確に キャッチ。さらにブランドのコンセプト を体現するための材料選定、構造設計、 生産・加工技術、カラー展開、表面加工 技術までを一貫体制で行っている。分業 化が一般的な眼鏡業界で珍しい一貫体 制を実現したことにより、多様かつ革新 的な提案を可能に。世界に誇るメイドイ ンジャパンの品質を生み出している。 海外企業と取引をするには、品質のみ ならずグローバルコンプライアンスの遵 守も不可欠だ。海外のトップブランドで はコンプライアンスの強化が進んでおり、 労働環境や人権、環境負荷など国際基準 に対応している企業であることが取引を 行う上で大前提となる。ナカニシビジョ ンでは、コンプライアンス管理システム を導入するなど早くから働き方や環境負 荷などを見直し、人権や安全衛生を守っ て働ける職場環境を構築。今もブラッ シュアップを重ねている。 海外企業との取引に不可欠な グローバルコンプライアンス FUKUI FEATURED COMPANIES 2025 2
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